メデジン・コムナ13をフリーツアーで訪れるべき3つの理由。




こんにちは、ハルナです。

さて、リアルタイムの2020年1月現在、私達はコロンビア第二の都市・メデジンに滞在中。

メデジンといえばかつて、世界的に有名な麻薬カルテルの拠点があった街。当時、年間殺人件数の高さで世界トップ30に入っていました。

2013年に、米誌ウォールストリートジャーナルとシティグループの実施する「世界で最も革新的な都市」の1位に選ばれました。これがきっかけで、凶悪都市のメデジンは、都市設計の建築家たちがこぞって視察に訪れる、世界的な観光都市へと生まれ変わります。

 

メデジンは、街がすり鉢状になっていて、山の斜面を上がるほど貧困層が住むスラム街になっています。

そこに斜面から中心部へ向かってケーブルカー(メトロカブレ/Metrocable)を設置することで、貧困層が町の中心部まで出て仕事に就くことができるようになりました。

また、あえて貧困エリアに博物館図書館などの先進的・観光地的な建物を建てることで、こうしたエリアが閉鎖的になり、犯罪の温床となるのを防ぐのに一役買っています。

その中でも、是非訪れてほしいのが「コムナ13」

 

コムナ13(Comuna 13)とは

コムナ13とは、治安が大きく改善され、観光地化に成功したスラム街です。

 

特徴的なのは、山の斜面に沿って設置された6基の屋外エスカレーターと、街の外壁に描かれた300を超えるグラフィックアート

 

「貧困層が住む地域を興味本位で観光しに行くなんて…」と思うかもしれませんが、ここは別。

むしろこの地域の住民にとっては、「観光に行く」ことこそが地域発展の「支援」となるのです。

 

フリーツアーで訪れるべき3つの理由

もちろん自力で訪れることもできるのですが、コムナ13には地元のボランティア団体が主催するフリーツアーがいくつかあります。

そして、私達に街を案内してくれるガイドの多くもまた、この地域の出身者や住民です。

私達がフリーツアーをオススメする理由はここにあります。

 

1.安全面

観光地化されているとはいえ、コムナ13の中でもそれは一部のエリアだけ。

一歩通りを奥に進むとそこは現在も「貧困層」と呼ばれる人達が住む地域です。知らずに迷い込むのは危険。

実際にガイドも「君たちは住民の僕と一緒にいるから、もしここで『何か』が起こっても優先的に『守られる』から大丈夫だ。」と言っていました。

 

2.街を見るだけではかつての姿は見えない。

フリーツアーでは、ガイドと一緒に色んなエリアを歩いて巡りながら、各ポイントでガイドが「メデジンがかつてはどんな街だったか」「そこで何が起こったのか」「ここに住む人達の生活がどう変わったか」を、ガイド自身の生い立ちや経験を交えながら説明してくれます。

この説明こそが、このエリアを訪れる意味、見どころだと思っています。

美しいグラフィックアートや色鮮やかな家の壁を見て回るだけでは、この町がかつてどんな困難を経験して、彼らがそこから抜け出すためにどう努力しているのかは見えないからです。

 

3.地域に「ダイレクト」に貢献できる

「フリーツアー」の「フリー」は、お金を払うかどうか、そしてその額は完全に個人の「自由」ということです。払わずに帰ってもいいと思います。

私達の回ではツアーが終わったあと、お金を全く払わずに帰る参加者はいませんでした。彼の言葉はどんなネットの情報よりもリアルで価値を感じました。

ちなみに彼の団体はオフィスで地域の子供たちに英語を教えているそうです。私達は教育への支援という意味でも少額でもお礼のチップを渡せてよかったと思っています。

 

予約&当日の参加方法

予約方法

ツアーに参加するには、下のオンラインページから事前に申込みをします。

Graffiti Free Zippy Walking Tour Comuna 13で時間帯と言語(スペイン語 or 英語)を選択し、必要事項を入力して送信。

登録したメールアドレスに予約確認メールが届くので、当日はその画面を見せてツアーに参加するだけ。

 

集合場所

集合場所はメトロのサンハビエル(San Javier)駅の改札前です。

沢山のツアーグループがいるので、青い傘を差した青いTシャツ(「Zippy walking tour」)のスタッフを探して、予約した名前を伝えましょう。

 

本日のガイド

私達の英語ツアーの回は、スティーブ(仮名)という男性ガイドが案内してくれました。(都合により写真なし)

 

彼も彼の家族もこのエリアに住んでいて、彼らは今でもこの地域を拠点にするカルテルへ「みかじめ料(彼らは”税金”と呼んでいます)」を払って生活しています。

ガイドの仕事はカルテルも了承済みですが、英語のツアーでしか話せない内容もありました。

また、ここメデジンを拠点にして世界最大の麻薬カルテルを取り仕切っていた「麻薬王」パブロ・エスコバルに関しては、今でもこの地域では「名字を口にするのはタブー」だと言っていました。

↓↓エスコバルに関しては、メデジン在住の若旦那さんの記事が参考になります。

コカインを世界に蔓延させた「麻薬王パブロ・エスコバル」の正体

 

数字から見るコムナ13

ツアーで聞いた内容をかいつまんで紹介します。

引用部分はガイドのスティーヴの言葉です。

 

マイナス92%

10年前から現在におけるメデジンの殺人件数の減少率。当時、一番ピークでは1日に8人殺されていたことに。たった10年前までどれだけの人の命がこの街で失われていたかを物語っています。

 

2人

スティーブンが失った友達の数。

二人とも、この地域をいくつかに分断する「invisible line(見えない境界線)」を超えてしまったがために、カルテルから殺されました。

地域内はこの「見えない境界線」によってゾーン分けがされており、10代~20歳前後の少年少女は当時この境界線を越えられなかったそうです。というのも、少年たちは敵対する別のカルテルに少額の小遣い程度のお金で「使われる」ことがあったため、自由に行き来をさせないようになっていました。

▲右奥のピンクの壁の家を境に、ほんの数年前まで「見えない境界線」が存在。

 

750万人

カルテルからの強制退去(displacement)で家を追い出された住民の数。

コカインのプランテーションや拠点拡大のために、当時のカルテルメンバーは突然民家に押し入っては「3週間後にもう一度来て、まだここに住んでいたら殺す」と地域住民を追い出していました。行き場のない住民たちは山の斜面へと逃げ移らざるを得なかったそうです。

▲山の高いところに見える高層マンションは家を追い出された住民やカルテルを脱退したメンバーのシェルターとして政府が建てたもの。

1995年 カルテル壊滅

政府が麻薬カルテルを壊滅させ、空白地帯となったメデジンに「コロンビア革命軍(FARC)」と呼ばれるゲリラが拠点を構えます。

僕たちからすればカルテルも政府もゲリラも同じ。『町の正常化』を謳いながら、そのためにやっているのは人を殺すこと。家族が殺されたら、それが『正しい』だなんて思えるはずがない。

 

2002年 オリオン作戦

政府は2002年、FARC掃討作戦を実施。ここでも多くのメデジン住民が犠牲になります。

僕は(オリオン作戦で)家族を一人も失わなかった。だから、政府軍の掃討作戦を間違っていたとは思わない。だけど、誰かを失った人は作戦は間違いだったという。同じ町の住人でも見解には二面性があって、そのどちらも僕は正しいと思う。

2016年~現在

コロンビア政府と反政府左翼ゲリラFARCとの間で半世紀ぶりの和平合意が成立。サントス前大統領がノーベル平和賞を受賞したことは記憶に新しいですね。

一方で、メデジンでは2002~2005年の間に5つの新たなカルテルが誕生。現在はカルテル同士で淘汰が進み、3つのカルテルがメデジンを取り仕切っています。

政府との協定により、コムナの中には警察官は昼の間だけ、1日2時間しか滞在できません。地域住民は政府への税金と、カルテルへの「税金」を2重で払い続けています。「税金」を多く払えば、よりコムナの中での安全が保障されるという訳です。

 

コムナ13の中を歩く。

メデジンにロープウェイはいくつもあるけど、エスカレーターはここだけ。それは政府が僕たちにくれた立ち直りのチャンスなんだ。街をきれいにして、壁に絵を描く。沢山の人がここを訪れてくれるように。

 

この日のコムナ13は沢山の観光客で賑わっていて、彼の話を聞いてなければ本当にただの平和なアートスポットに見えました。

 

▲地元の若者たちによるダンスユニット「Black & White」。キレッキレでした。

 

▲人気のアイス屋。

▲マンゴー味に塩レモンとタヒン(チリパウダー)をかけて食べるのがオススメ。

 

個々のガイドによって経験したことも違うので、また違った話も聞けることと思います。

私達は、参加する前と後では、メデジンの街の見方が変わりました。

コムナ13のフリーツアー、オススメです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

世界一周ブログ村に参加しています↓ 下のリンクをクリックして頂けるとブログ村ランキングが上がります。1日1クリックでdeco-bocoを応援お願いします。小躍りして喜びます。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ

 







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください