こんにちは。あきです。
マレーシアにはバティック染めという伝統工芸があります。
僕たちは前職の仕事柄ものづくりにとても興味がありまして、旅の間も機会があればものづくりの現場に行きたいと思っていました。
今回、ペナン島でバティック染めの工房を見学できる場所があることを知り、早速行ってきました。
素晴らしい職人技と美しい染め物に出会うことができましたので、その様子をお伝えします。
そもそもバティック染めってなに?
マレー半島やジャワ島を中心に作られるろうけつ染めの布のことをバティックといいます。
チャンティンというスポイトのような道具を使い、溶かした蝋で布に絵を描いていきます。
その後、染料で布全体を染め、布を煮て蝋を溶かします。
すると、蝋を塗っていた部分だけ、染まらずに模様として残ります。
この手法を用いて染められた布物をバティックといいます。
バティックは18世紀にインドより伝わったタイダイ染めが期限になっており、その歴史は300年近くに及びます。
日本でもバティックは「ジャワ更科」として親しまれ、着物の帯などに使われてきました。
実は日本でも馴染みのあるものなのです。
現在、バティック染めはインドネシアのユネスコ無形文化遺産として登録されています。
インドネシアの伝統工芸として有名なバティックですが、マレーシアとインドネシア両国が発祥を主張して対立をしているという背景もあるようです。
どちらが発祥を争うのではなく、両国にとって大切な文化として今後も受け継がれていってほしいものです。
バティックの工房「クラフトバティック」で工程を見学

さて、バティック制作の様子が見学できるのはペナン島にある「クラフトバティック」というお店です。
前回の記事で行ったスパイスガーデンからも比較的近いということで、スパイスガーデンの後に行ってきました。
スタッフさんに見学したい旨を伝えると無料で案内してくれます。

蝋で絵付けをしていく作業。ひとつひとつ手作業です。
下書きなしで描いている!!凄い!!!
絵柄はすべて職人さんの頭に入っているそうです。

こちらがチャンティンという絵付けをするための道具。こちらの道具を使って蝋で絵付けをします。

こちらはハンカチの図柄ですね。


蝋で絵付けされた中にこれまた手作業で一つ一つ色付けをしていきます。
なんと色付けの配色もすべて職人の頭の中に入っているとか!!頭の中どうなってるの?
グラデーションの付け方とかも凄いですよね。まさに職人技。


この後お湯で布を煮ます。すると黄色くなっている蝋の部分が溶けて、そこだけ染まらずに模様として残るわけです。

こちらはスタンプを用いて蝋で絵付けをするブロックプリントの様子。
一見簡単そうですが、等間隔に均一に蝋が付くようにスタンプするのには熟練の技術が必要だそうです。

このようなスタンプを使います。図柄が細かいですね。

スタンプにもたくさんの種類が。

おっちゃん渋い。かっこいい。
全体のバランスを見極めます。


これは確かにバランス見て正確にスタンプするの絶対難しいですね。
本当にすごい技術。

布を煮た後はこのように蝋の部分が白く残ります。

こちらは併設のショップで売られている製品。
ブロックプリントかな?シンプルな色遣いがかわいい。


そして僕たちはこの柄に一目ぼれ。
ブロックプリントの上から絞りをかけているのかな?
伝統的なバティックプリントに現代的な色使いが融合されていてめちゃくちゃかわいい。
僕たちはこの生地を使ってある物を特注で作ってもらいました!!
こちらの詳細はまた後日。。。
バティック制作の見学は職人の方の技術力にただただ驚くばかりでした。
とても素晴らしいものづくりの現場を見学でき、大満足です。
一つ一つ丁寧に手作業で作られた温もりの感じるバティック、これからも大切な産業として続いてほしいな。日本の方にも多く知ってもらいたいと思いました。
もしこの記事で少しでも興味を持っていただけたらすごく嬉しいです。
工房の見学は難しくても、日本にもバティック製品は売られていますので是非見てみて下さい。
クラフトバティックへのアクセス
場所はこちらです。
スパイスガーデンと同じくラピッドペナンという市内バスの101系統でジョージタウンからアクセスできます。
バス停の場所など詳細はこちらから。
クラフトバティックまでは、スパイスガーデンを過ぎ、5分ほどで到着します。
目の前には停車しませんので近づいたら降りるようにしましょう。
工房の見学はもちろん、質のいいバティック製品が買えますのでお土産にもどうぞ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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